NANGA 30th Anniversary

Collaboration with ジェリー鵜飼

アニバーサリーイヤーに華を添える、
ジェリー鵜飼とのコラボレーションシリーズが登場

NANGA 30th Anniversary

自身の創作活動のほか、数々の人気アウトドアブランド&ファッションブランドの広告やカタログなどを手がける人気アートディレクター / イラストレーターであるジェリー鵜飼氏が登場。今回のコラボの経緯や、あの人気キャラクターの登場秘話まで語ってもらった。

インタビューの様子は動画でもご覧いただけます

NANGAといえば“寝袋”だし、
“ジェリー マルケス”を寝袋に入れちゃえばいいなぁ、って(笑)

NANGA 30th Anniversary

Q NANGAとのコラボレーションは今回が初めてだと思いますが、コラボのきっかけはあります?

ジェリー鵜飼(以下ジェリー) 確か後藤くん(*注1)の声かけかなぁ? お願いしたいんですけど、って言われて、いいよーって軽いノリで。

Q 今回のコラボレーションに関してコンセプトはありますか?

ジェリー “ジェリー マルケス”はもうすぐ閃いて。まぁNANGAといえば“寝袋”だし、“ジェリーマルケス”を寝袋に入れちゃえばいいなぁ、って(笑)。そういうグラフィックを作ったことなかったし、自分もちょっと見てみたいっていうのもあって、楽しく作業しました。
もう1つはね、NANGAのロゴって尖ってるじゃん? シュッシュッって。で、もうちょっと柔らかい感じにしたいなと思って。で、山をユルっと柔らかい感じにしてみた。それもね、まぁ急に閃いて。

NANGA 30th Anniversary
NANGA 30th Anniversary

Q 確かにどちらもジェリーさんらしい、キャッチーでユルい、素敵な感じに仕上がってます。ちなみにアートワークのインスピレーションは、どういう時に浮かびやすいとかってありますか?

ジェリー それがねぇ、簡単に出てきたら最高なんだけど(笑)。この仕事30年やってるんだけど全くわかんない(笑)。外遊びしてるときに、どんどん降りてきたらいいんだけど、そういうこともないし。
1番降りてくるシチュエーションは(締切に追われ)”切羽詰まってる“とき(笑)。

どこのホテルに行っても「お前はジェリーだ」って言われるから、
“じゃあ俺もうジェリーでいいや”って(笑)

Q なるほど(笑)。ジェリー鵜飼さんといえば、“ジェリー マルケス”というアイコニックなキャラクターがお馴染みだと思いますが、誕生したエピソードがあれば教えてください。

ジェリー “五木田 智央”(*注2)さんっていう世界的に有名な絵描きの人がいるんだけど。昔ねぇ、その五木田さんと2人でエジプトへ1ヶ月間旅行に行ったんだよね。で、エジプトをぐるっと一周回ったんだけど、宿泊するホテルでチェックインする時に自分の名前をローマ字で書くでしょ? で五木田さんって“智央(ともお)”って名前だから“TOM”で始まるんだよね、“TOMO O”って。
そうするとね、ホテルの受付が「お前(五木田さん)がトムだったら、隣にいるお前(ジェリー鵜飼さん)はジェリーか!」って 大爆笑してるのよ(笑)。それが1回きりじゃなくて、行く先々のホテルで毎回言われて(笑)。“トムとジェリー”ってエジプトでも人気があるみたいで。
で、どこのホテルに行っても「お前はジェリーだ」って言われるから、“じゃあ俺もうジェリーでいいや”って(笑)。その五木田さんとは当時チームでユニットやってたから、帰国したら”トム五木田・ジェリー鵜飼”って名前で個展開いたりして。
しばらくして五木田さんは、自分の名前に戻したんだけど、僕はなんだかんだで気に入ってて。元々ふざけて生きていきたいってずっと思ってたから。まぁこんな感じでふざけていこうと思ってね。もう30年近くなるかぁ。
で、そうなったらちゃんとキャラクターも作ろうと思って。まぁ、トムとジェリーのジェリーと一緒にしちゃうとまずいけど、でも似てる方がいいなと思って、ギリギリのラインで絵描いて誕生したのが“ジェリー マルケス”。

NANGA 30th Anniversary

Q めちゃめちゃ素敵なエピソードですね。

ジェリー でね、“自分の分身”と言うんなら、彼にもちゃんとしたストーリーを作ってあげようと思って、小説(*注3)までわざわざ書いたんだよ。まぁヘッタクソな、話なんだけど(笑)。

Q NANGAは今年で30周年というアニバーサリーイヤーになります。同じくジェリーさんもアーティストとして30年ほど活動されているわけですが、今後の展望があれば教えてください。

ジェリー 絵はね、もうそんなに上手くならなくてもいいんだけど(笑)。僕がずっと思っているのは、自分も含め“友達や、僕のことを好きって言ってくれる人達が幸せになればいいな”と思っていて。で、僕が思う“幸せ”っていう価値観を、胡散臭くなく、みんなに広めたくって。ヒッピーみたいにもなりたくないし、宗教っぽくもなりたくない。そこをなんかね、シティーボーイな感じでイラストと文字で表現できたら1番だね。
例えば、僕が今1番興味あることが“ガーデニング”なんだけど、あれはね本当に“メディテーション”だと思うんだよね。でも僕が今“ガーデニングいいよ!”ってみんなに言っても振り向いてくれないじゃない。それを僕らしく絵で楽しく伝えられたらいいなと思ってる。まぁゆっくりと徐々に伝えていければ。そういう意味で言うと僕が1番輝くっていうか、やっと上手くいったなって納得できるのが、計算でいうと60代になったらなんか出来るんじゃないかなと思っていて。(60歳まで)あと7年だから、頑張って制作活動を続けようって思ってるよ。

(*注1)
後藤 伸介
ごとう しんすけ/1977年東京生まれ。人気アウトドアブランド、NATAL DESIGNのディレクターとして活躍。バンドマンとしても活動するなど、アウトドアフィールドに限らず、様々なカルチャーに精通している。
NATAL DESIGN_ https://www.natal.jp/

(*注2)
五木田智央
ごきた ともお/1969年東京生まれ。90年代後半に鉛筆、木炭やインクで紙に描いたドローイング作品で注目を集め、2000年に作品集「ランジェリー・レスリング」を出版。ニューヨークでの展覧会を皮切りに、これまで国内外で多数の個展を開催。近年は白と黒の色彩で描く人物画など、具体的なモチーフを見せつつも抽象的なペインティング作品を手がけている。

(*注3)
ジェリー鵜飼の分身“ジェリーマルケス”を綴った小説『JERRY “MOUSE” MARQUEZ』。アメリカのコロラドを舞台にした“ジェリーマルケス”の物語。

《NANGA×ジェリー鵜飼商品ページ 》

NANGA×Jerry Uka ECO HYBRID NANGA LOGO TEE
NANGA×Jerry Ukai
ECO HYBRID NANGA LOGO TEE
30周年限定。ちょっと変わったマウンテンロゴ
NANGA定番のマウンテンロゴをジェリー鵜飼氏がアレンジ。頂に氷河を残す険しい山々が、柔らかいタッチで描かれています。
トレンドに左右されず長く愛用いただけるよう、Tシャツはレギュラーフィットのボディを採用しています。
NANGA×Jerry Ukai ECO HYBRID Sleeping Jerry Marquez TEE
NANGA×Jerry Ukai
ECO HYBRID Sleeping Jerry Marquez TEE
NANGAの寝袋に入ったジェリーマルケス!?
イラストレーターのジェリー鵜飼氏が描くネズミのキャラクター「ジェリーマルケス」とコラボしたTシャツです。ジェリーマルケスが寝袋に入っているという、珍しいグラフィックがプリントされています。
Profile
ジェリー鵜飼(アートディレクター、イラストレーター)
ジェリー・うかい/1971年生まれ。自身の創作活動のほか、数々の人気アウトドアブランド&ファッションブランドの広告やカタログなどを手がける。〈ULTRA HEAVY〉としてユニットでのアート活動も行う。
Instagram:@jerry_ukai