

HOW TO WASH DOWN PRODUCTS
ダウン製品はどう洗う?
シーズン終わりのメンテナンス
ダウン製品を洗うこと
寒い時期が終わり、春から一気に夏になろうとしている今の季節は、ダウン製品を片付ける前のメンテナンス期間。
使っている中で汚れたり破れたり、いろんな症状を解決して、また次の冬に使えるように備えていただいているのではないでしょうか。
私たちもAFTER CAREサービスを行っている中で、一番多くご依頼をいただく時期に差し掛かってきます。
その中でも5月~7月頃にかけては、いろいろなダウン製品のクリーニングをご依頼をいただくことが特に多いシーズン。羽毛の汚れをしっかり落とさないと、羽毛が膨らみにくくなり保温力が下がったり、嫌な臭いの発生原因になったりしてしまうことから、しっかり洗ってから片づけるのがおすすめ。クリーニングも含めて適切なメンテナンスを続ければ、結果的に長く製品を使うことができます。
今回はそんなメンテナンスに最適なシーズンに、①ダウン製品を洗うタイミング、②自宅での洗濯方法、③プロにクリーニングを依頼する…の3つの観点からお話させていただきます。ダウン製品のメンテナンスにお困りの方、今からメンテナンスされる方の参考になりますので、ぜひ最後までご覧ください。


洗うタイミングはいつ?
製品ごとに解説
ダウン製品は洗わずにいると保温力の低下や臭いの発生原因になってしまいます。それを防ぐためには、自分で洗濯したりクリーニングに出したりと、製品を洗うことで対策することができます。ただ実際どれくらいの頻度でダウン製品を洗う方がいいのかがわからないことはありませんか?
一言でダウン製品といえども様々な種類があります。例えばナンガの製品だけでも、大きく分ければ「ダウンウェア」「ダウンスリーピングバッグ」「ダウンデュベ(羽毛布団)」と3つに分けることができますが、これらにはそれぞれに適した洗うタイミングがあるのです。
そこで今回は、洗う時期から使用後の簡単なお手入れ、そして保管方法までを簡単にまとめてみました。

DOWN WEAR
【クリーニング頻度】
1シーズンに1回
化粧品や整髪剤が付着するため、シーズン中の使用回数にこだわらず洗う
【使用後のお手入れ】
使用後固く絞った濡れ布巾で外面を拭く
化粧品、整髪剤が付いた部分は念入りに
風通しの良いところでハンガー掛け
【保管】
高温多湿と直射日光を避けた、風通しの良いのよい場所
吊り干しかふんわり畳んで保管が望ましい
圧縮袋は避ける

SLEEPING BAG
【クリーニング頻度】
1シーズンに1回が基本
数回だけ使用した場合は、使用後のお手入れ次第で2シーズン使用まで可能
【使用後のお手入れ】
使用後固く絞った濡れ布巾で外面・内面共に拭く
化粧品、整髪剤が付いた部分は念入りに
風通しの良いところでメッシュバッグで保管
【保管】
高温多湿と直射日光を避けた、風通しの良いのよい場所
メッシュバッグでの保管が望ましい
付属の収納袋は持ち運び用のため長期保管は避ける

DOWN DUVET(羽毛布団)
【クリーニング頻度】
3年~5年に1回
10年以上使用している場合は仕立て直し、買い替え検討
【使用後のお手入れ】
天気の良い湿度の低い日に陰干し、もしくはカバーつきのまま天日干し
湿度が高い時期は無理に外に干さず、布団を空気を入れて軽く叩くだけでOK
【保管】
多湿と直射日光を避けた、風通しの良いのよい場所
付属の収納袋か一般的な不織布バッグで保管
圧縮袋は避ける
ダウン製品は自宅でも洗える?
意外と簡単なダウン製品の洗い方
お問い合わせをいただく中で多いのが「自宅で洗う方法を教えてほしい」というものです。せっかく自宅に洗濯機があるのだからダウン製品も家で洗いたいと思うのは、ごく普通のこと。
そんなご要望にお応えすべく、実はナンガでは洗い方をご紹介しているページを準備しています。
各項目 動画付きで迷うことなくご自身で洗濯していただけますので、よろしければ下のボタンからご覧ください。
ダウン製品専用洗剤【STORM DOWN CARE KIT】
自宅で洗濯する時にぜひ使っていただきたいのが、”STORM DOWN CARE KIT”です。洗うモノや量によりますが、大体このキット1つでダウンウェアを3着程度洗うことができます。
アウトドア大国 イギリスで生まれたアウトドア専用のケアキット「STORM」とのコラボレーション製品で、NANGA特注パッケージになって公式洗剤として販売されています。
このケアキットは洗剤と撥水剤を一度に入れて洗濯できるのが大きな特徴で、汚れを落としながらウェア本来の機能を回復させることで長持ちさせます。
もちろんアウトドアに根差したブランドだからこそ、環境汚染の原因となるPFC(過フッ素化合物類)を使用しない地球に優しい洗剤になっていますので、自分たちのアウトドアフィールドを守ることにも繋がります。
洗濯機でも、手洗いでもしっかり洗浄して機能回復ができる本品を、ぜひご自宅でのメンテナンスにご利用ください。



ただ、どうしてもハードルが高くご自宅で洗えない、そもそも洗うことが難しいものもあります。
結論からいうと、洗濯機の説明書内で「洗えない」となっているものがそれにあたります。
例えばAURORA TEX®のような防水素材のものは、洗濯機の説明書上で「洗えない」と設定されていることが多々ございます。
洗濯機破損に繋がることもございますので、洗濯前に必ずご確認ください。
また羽毛布団のような大きいものも、洗濯機の容量で洗えないことがほとんどです。
一方でコインランドリーでは近年処理ができるように、大型の機械が導入されていることもございます。しかしながら何かの事故で破損してしまったときに、羽毛が一気に散ってしまって修復することが難しいのも事実。羽毛布団についてはできる限りプロの手に任せることをオススメしています。
やはり一般の洗濯物とは異なりダウン製品は特殊品。自分で洗えるかどうかを見極めて、適切に扱いたいものです。
プロの手によるクリーニング
ご自宅でのケアが不安な方は…


ここまでお読みいただきありがとうございました。ここまで読んでいただいた中でも、やっぱり自分でメンテナンスをするのはなかなかハードルが高いと感じられる方も多いはず。
そんな時はダウン製品を洗うプロに依頼しましょう。
ナンガでは長年タッグを組んでダウン製品のクリーニングの対応を行っている指定工場があります。
その工場でお預かりしたダウン製品をしっかり水洗いをして、オプションなしで撥水加工・抗菌加工を施したうえ、皆さまのお手元にお戻ししております。
もしどこに頼んだらいいかわからない…なんてことがあってもご安心ください。ナンガ製品でしたらお預かり可能ですので、お近くのNANGA SHOPへお持ち込みいただくか、下記ボタンからお申込みくださいませ。
※他社様のダウン製品は対象外です。
※アクセサリーはナンガ製品でも対象外です。
自然に身を置く喜びを、製品を通して共有したい
NANGAが行う循環するモノづくり
NANGAが行う循環するモノづくり
環境負荷を抑え、むしろ自然に還元する製品を作ることは、自然をフィールドとするNANGAにとって当然の責務。その点、資源を大切にして再利用を行うことは、初歩的かつ非常に重要なアクションであると信じています。古くなったダウン製品から新たNANGAのダウン製品を生み出す「RE:ACT」、限られた資源を未来に託す「RECYCLE」、そして製品をより長く愛用していただくための「AFTER CARE」。私たちが率先してアクションを起こすことで「モノを大切に使い続けるのがあたり前」という認識が広がるよう、NANGAは挑戦を続けています。