SUSTAINABILITY GROUNDED IN NANGA PHILOSOPHY 2021

SUSTAINABILITY
GROUNDED IN
NANGA PHILOSOPHY
2021

NANGAが作ったものは、製品寿命を全うするまで
NANGAが修理し、ユーザーに使い続けていただく。
創業時から続けてきたダウン製品の修理対応。
それは、NANGAの哲学に基づくサービスであり、
大量消費大量生産ではない
サスティナブルなものづくりの姿勢であると自負しています。
ダウンや生地などにも積極的にリサイクル素材を用いて環境負荷を減らし、
持続可能な社会の構築を目指す取り組みを行っています。

01
AFTER CARE

創業以来続く、ダウン製品のアフターケア

自社工場・日本製にこだわるNANGAでは、NANGAのダウン製品に関しては期間を限定せず修理対応をしています。修理して使い続ける。これは創業時から続けてきたNANGAがもっとも大切にしているアイデンティティでもあります。

 過酷を強いられるアウトドアフィールド。タフなアウトドアプロダクトであっても、メーカーにとって壊れることは想定の範囲内。そして製造したのだから、直す術も知っています。
 修理するために工場へと戻ってきた製品を見ることはウィークポイントを知ることでもあり、勉強にもなります。また直してでも使い続けたいとするユーザーの愛着心や心意気を感じられることは大変嬉しくもあります。

より良い状態で長く愛されるように、
ダウンの増量やクリーニングも

 NANGAダウン製品のファスナーの全交換、収納袋の破損による交換など、修理は多岐にわたって対応しています。
 また、修理だけではなくダウン増量にも対応しています。スリーピングバッグを買ってみたものの、「もう少しダウン量が多かった方がよかったかも」と感じる場合があるかもしれません。その場合はダウンの増量をお勧めします。スリーピングバッグの構造によって限界、モデルによって不可能な場合はありますが、できる限りベストな状態で使っていただきたいです。ダウン増量をおこなった製品は、ボリュームに合わせた収納袋へと無償交換もしています。
 キレイに使い続けるため、クリーニング依頼も受けています。プロフェッショナルによる適切なクリーニング処置が施されれば、ダウンはかなりの確率で復活します。

持続可能な取り組みのために

 一方で、修理対応というアフターケアシステムを継続するためにはNANGAが存続し続けなくてはなりません。そのため、初期不良以外の修理やダウン増量などは有償となるものもあります。また、すべての修理が可能とは言えません。修理可能かどうかの判断については、NANGA工場にて製品状態をご確認させていただいてからの回答となります。しかしできる限りのお手伝いをさせていただきます。アウトドアプロダクトを製造販売するブランドとして、創業以来続くサスティナブルな取り組みの一環です。

※修理対応の対象商品はNANGAのダウン製品に限ります。NANGA製品であってもダウン以外の製品につきましては、修理対応不可となります。

アフターケアについて

02
RECYCLE

限りある資源を再利用する

NANGAのサスティナブルな取り組みの一環として、リサイクルはとても大切なキーワードとなっています。豊かな自然があってこそのプロダクト。リサイクル素材の活用はメーカーの責務なのです。

GREEN DOWN PROJECT

羽毛を再利用するプロジェクト“グリーンダウン”

 過酷を強いられるアウトドアフィールド。タフなアウトドアプロダクトであっても、メーカーにとって壊れることは想定の範囲内。そして製造したのだから、直す術も知っています。
 修理するために工場へと戻ってきた製品を見ることはウィークポイントを知ることでもあり、勉強にもなります。また直してでも使い続けたいとするユーザーの愛着心や心意気を感じられることは大変嬉しくもあります。

羽毛リサイクルが社会にもたらすこと

01. 羽毛の安定供給
羽毛循環システムは安定的に安全な羽毛を供給します。
02. 環境保全
羽毛サイクルは環境を守ることができます。
03. 障がい者就労支援・地域貢献
羽毛循環システムで障がい者の雇用が生まれます。

対象商品の見分け方
  • ダウン率50%以上
  • 穴があいている
  • 汚れている
  • 綿布団は回収不可

品質表示の組式の「ダウン率」が50%以上のもの。
汚れていたり、穴のあいている商品も対象になります。

FERRE YARNS (旧:RECOVER YARN)

裁断破片や破棄衣料品を再生した糸「フェレーヤーン」

フェレーヤーンは、1947年、スペインの生地工場で開発されたリサイクルシステム「RECOVER™」によって生産された、100%リサイクル原料の糸。本来破棄される裁断くずを回収し、色ごとに独自の製法で再紡績します。そのため化学物質を使用する染色工程が不要で、紡績工程での水も一切使用しません。工場で使用する電力の半分は太陽光でまかない、二酸化炭素排出もほぼゼロ。フェレーヤーンは、もっとも環境へ配慮した糸とも呼べるのです。NANGAでは、このフェレ―ヤーンを積極的に採用。ダウン製品以外でも、サスティナブルなアイテムをラインナップしています。

フェレーヤーン4つのメリット

01. 糸紡績工程での水使用ゼロ
02. 染色工程一切無し
03. 工場での二酸化炭素排出が少ない
04. 工場使用電力の50%がソーラーパワー

生産工程

01. 回収、仕分け
提携先より裁断破片や破棄衣料品を回収(色ごとで仕分けをし、保管)
02. 粉砕、加工
回収した裁断破片や廃棄衣類品を色ごとに独自の方法を用いて綿へと変換
03. ファイバーの生成
色のついた綿を集める→ファイバー同士を何回も混ぜ合わせて統一の色にしていく
04. 糸、 品化糸、 品化
ファイバーを紡績して、糸にし、 品化をし、不要になったら再利用する

※「RECOVER YARN(リカバーヤーン)」は、「FERRE YARNS(フェレーヤーン)」に名称が変更になりました。

03
DOWN CIRCULATION

NANGAダウンの循環

NANGAでは、海外より輸入した高品質原毛を、国内の羽毛加工メーカーで洗浄加工し製品化しています。製品はタウンからアウトドア全般で使われ、正しくメンテナンスすることでより長く使用することができます。使い古されたダウンは、リサイクルプロジェクトを利用して新たな商品として再生されることも。ここでは、NANGAが推奨するダウンの循環を4つのパートごとに紹介していきます。
鳥の羽根のどこをさすのか?
“ダウン”のあれこれ

ダウン(羽毛)とは、水鳥の胸の部分に生えている羽根のことをさします。軽くて保温性が高く、湿気を放出する機能も備えているダウンは、通称「ダウンボール」とも言われます。水鳥一羽からあまり採れない貴重なものでもあります。陸鳥には存在せず、体温を奪われやすい水辺に棲む水鳥にしか生えません。製品の材料となるダウンは、主にグース(がちょう)とダック(あひる)という2種類の水鳥から採集したものになります。グースのダウンは大きく、繊維が細く柔らかいため保温・吸水性に優れているのに対して、ダックのダウンは硬く弾力性があるので回復力も高く、張りを持たせたいときに使用します。

国内最高峰の
羽毛をキレイにする会社“河田フェザー”

NANGAが使用するダウンは、羽毛加工メーカー『河田フェザー』で洗浄加工されます。水鳥の原毛には目に見えないホコリや垢が付着しているため、放っておくと保温性能の劣化やダニや菌が発生する原因にもなりかねません。独自設計された精製加工機械を完備した本社工場は、三重県の伊勢平野にあります。山々に囲まれた豊かな環境で育まれた天然水が、ダウンをキレイにする工程では重要なファクターとなっています。乾燥した空気はダウンを開き、汚れをとる効果を高め、清らかな超軟水は垢を洗い流すのに最適です。環境、優れた技術、そして人の手作業を駆使してキレイなダウンが生み出されます。

羽毛は自宅で洗える!
“正しいダウンの洗い方”

ダウンを洗うと品質が下がってしまう。多くの方がそんな勘違いをしているかもしれません。むしろ、正しく洗うことで汗や油がとれ、フワフワのダウンがよみがえります。頻繁に洗う必要はありませんが、快適に使うためにも正しいダウンの洗い方をお伝えします。

ダウンの洗濯方法ムービー

羽毛を再利用するプロジェクト“グリーンダウン”

メーカー問わず、使わなくなったダウン製品を回収、精製して新たな製品として生まれ変わらせる「グリーンダウンプロジェクト」。そのリサイクルダウンは電子顕微鏡レベルで見ても、一般的な新毛よりキレイなのです。