Re:ACT AURORA TEX SERIES

新しい仕立て直しのカタチ
羽毛布団から作り変えるダウン製品
2024年11月1日(金)正午より受付開始

"NANGAだから"できる仕立て直し

NANGA

NANGA MOVEMENT-自然に身を置く喜びを、製品を通して共有したいNANGAが行う循環するモノづくり。
平たく言えばナンガが行う環境に配慮したアクションを総じてNANGA MOVEMENTと呼びます。

その中の1柱である「Re:ACT」は2022年から始まった羽毛布団の仕立て直しサービスのこと。捨てられてしまいやすく、多くの羽毛を使用している布団をリサイクルすべく始まったこのサービスは、最初こそ羽毛布団への仕立て直しだけでしたが、今ではダウンジャケットや寝袋へ、とてもナンガらしい仕立て直しができるようになりました。先日より受付を開始した「SONAE BAG」も新しい羽毛布団の仕立て直しのカタチです。

さて今回の仕立て直し後の製品紹介へ入る前に少しだけ、なぜ羽毛を再利用するのか…ひいてはなぜRe:ACTというサービスをはじめたのかをお話できればと思います。

羽毛をなぜ再利用するのか?

NANGA

まずは結論からお伝えしましょう。
私たちがRe:ACTをスタートした理由、それは羽毛は「希少」でありとても「強い」資源だからです。

これを聞いて「羽毛は希少?」「羽毛が強い?」と疑問に思われたのではないでしょうか。毎年冬になればいたるところでダウン製品が販売されていて、羽毛が希少だと思うこと自体少ないと思います。また着用しているうちに膨らみが弱くなったと感じてしまうと、羽毛の強さについて疑問が生まれてくるのも当然です。ではその希少さと強さがわかるように少し具体例を挙げてみますので、何となくイメージしていただければと思います。

羽毛の希少さは色々な側面から語ることが出来ます。例えば1羽の水鳥から取れる羽毛の量はわずか10g~20gだけということ、羽毛は食肉産業の副産物でしかないこともあり供給が安定し辛いこと、鳥インフルエンザや細菌感染による被害が出ると飼育ができなくなってしまうこと…。数例あげてみましたがこれだけでも羽毛が精製され、さまざまな製品になるまでのハードルが高いことがわかってきます。もちろんこれだけではありませんが、この一例からもわかるように羽毛は常に「希少」と言っても過言ではない状況におかれているのです。

NANGA

羽毛の強さについては「羽毛の強さ=羽毛の寿命」と捉えるとわかりやすいかもしれません。諸説ありますが適切なメンテナンスをすれば、羽毛は100年以上使うことができるという説があります。私達はこの説の立場にたち、1年でも長く羽毛を使っていけるような施策を模索しています。
しかし適切なメンテナンスといわれても、それを行う手間が面倒…でもこのメンテナンスが羽毛にとってはとても大切。例えば羽毛布団だと、1週間に1回は陰干しして空気をしっかり通すこと、5年くらい使ったらクリーニングに出すこと、そして長期的には10年~15年くらいで仕立て直しに出すことが身近なメンテナンス方法です。定期的に干して、クリーニングをしてという流れは、ダウンジャケットであっても寝袋であっても全く同じです。そしてこのメンテナンスをしっかりとしていれば、肝心の羽毛は状態良く保たれ、循環しうる素材としてあり続けられるのです。そしてリサイクルダウンとしてまた新たな製品へと生まれ変わることができます。

希少で強い羽毛を長く使わない理由はなく、それができるようなアクションを続けていくことが、羽毛を扱う会社としての責務だと考えます。だからこそナンガでは「ダウンを単なる消耗品として扱うのではなく、長年大切に使い続けていただきたい」と、まずは多くの羽毛を使用している羽毛布団から、リユース可能な羽毛を救うべくRe:ACTというサービスを提供し始めたのです。

Re:ACT AURORA TEX SERIES ご紹介

NANGA

2023年に開催されたMAKUAKE企画、AURORA TEX®を使用したRe:ACT専用のシリーズが自社企画として再企画化したのが「Re:ACT AURORA TEX SERIES」です。自宅の押し入れに眠っている羽毛布団や買い替えを検討されている羽毛布団から、ダウンジャケットやダウンスリーピングバッグへと仕立て直す、ナンガだからできるコト。

ナンガを代表する防水素材AURORA TEX®︎を使用した、非常に使い勝手の良いこの製品たちは、Re:ACTをしないと手に入らない限定製品。ダウンジャケットはちょっとした雨だったらパッと羽織れて、ダウンスリーピングバッグは結露に強く寝袋カバーが不要な製品に仕上がります。

もちろんMAKUAKEの時同様に、寝袋+ダウンジャケットや、ダウンジャケット2着など、1枚の羽毛布団から複数製品を作成することも可能です。
初心者の方でも玄人の方でも取り扱いしやすい製品ですので、もしお手元の布団が余っていたり、買い替え検討されていたりする方はぜひご検討くださいませ。

【受注期間】
2024年11月1日(金)正午~2025年2月28日(金)終日まで

【羽毛布団回収期間】
2025年2月中旬頃から回収キット発送予定
(2025年3月一杯で回収期間終了予定)

NANGA FUTON SHOP MEGUROでお申し込みの場合は、期間中随時お預かりいたします。

【製品お渡し期間】
2025年11月以降順次 発送予定

※お申し込みからお渡し期間が長くなっておりますため、あらかじめご了承の上お申し込みください。
※上記予定については今後の生産状況により変動する可能性がございます。

【1枚の羽毛布団から製造可能な製品】
①各製品単品でのご依頼
②寝袋1本+ダウンジャケット1着
③ダウンジャケット2着(メンズ・ウィメンズ混合OK)
※お申し込みの際に自由記入欄がございますので、希望品同時購入の上、そちらにセット希望の旨記載くださいませ。

【受付店舗】
①NANGA ONLINE SHOP
②NANGA FUTON SHOP MEGURO

それでは今回の仕立て直し後の製品スペックをご紹介します。

Re:ACT AURORA TEX BAG 750
リアクト オーロラテックスバッグ750

過去のAURORA(寝袋)のパターンを用いながら、ダウンの保温性を高めるボックスキルトに布団から取り出した羽毛を750g封入します。裏生地にはしなやかな40デニールのナイロンタフタを使用し、寝心地も軽やか。他のNANGAのダウン寝袋同様に、ファスナーのスライダーにはNANGA × YKK の噛み込み軽減パーツも備えているため開閉も楽ちん。Re:ACTされた製品にだけ取り付けられるオリジナルピスネームがワンポイントになっています。もちろん永久保証の対象ですので、万が一の事態にもしっかりナンガで保証いたしますので安心してご利用いただけます。

Re:ACT AURORA TEX DOWN JKT
リアクト オーロラテックスダウンジャケット(メンズ)

普遍的で末長く着用していただけるオーセンティックなダウンジャケットです。メンズモデルの特徴は、ウエストの大きめの3Dパッチポケット。面ファスナーがあるフラップ付きで、イージーアクセスかつ物が落ちづらくなっています。また、サイド方向には手を入れて温められるハンドウォーマーポケットも設けました。フロントはファスナー開閉で、スナップボタンで留められる前たてを設計。
同様に、袖には面ファスナーによるアジャスター、裾にはドローコードを設け、冷気の侵入に対応します。左脇にRe:ACT プロジェクトのピスネームをあしらいました。ジャケットの内側には、携帯電話やカイロなどが収納できる大きめの腰ポケットを左右に配置しています。

Re:ACT AURORA TEX DOWN JKT W
リアクト オーロラテックスダウンジャケット(ウィメンズ)

シンプルなデザインで、体型を選ばずどんな方にも似合うボックスシルエットを採用しています。
立体的なフードの口や裾はドローコードで絞ることができるようになっており、外気の侵入にも対応します。ウィメンズモデルは両腰にファスナー開閉のスリットポケットを設けました。メンズ同様にジャケットの内側には、携帯電話やカイロなどが収納できる大きめの腰ポケットを左右に配置しています。

 

さいごに

NANGA

羽毛のリサイクルは、既に欧州ではあたり前の考え方。日本でもECOやSDGsから始まり、近年ではリサイクルすることがあたり前の考え方になってきました。社会全体での羽毛循環サイクルの実現がもうすぐ現実になろうとしています。これからも羽毛を取り扱う企業として、ナンガは「羽毛は繰り返し使うのがあたり前」という認識が定着する日を目指し、引き続き皆さまに羽毛を再利用いただけるようなサービスを提案し続けていきますのでお楽しみに!