NANGA MOUNTAIN LABORATORY

ナンガマウンテンラボラトリー

NANGA MOUNTAIN LABORATORYとは?

NANGA

『ナンガマウンテンラボラトリー(NML)』とは、代表取締役 社長の横田智之を中心に、“羽毛の可能性”を更に探求すべく、社内外の研究者を集め発足されたNANGA独自の研究機関です。基礎研究活動を始めたのは2019年9月からですが、その存在を初めて公にアナウンスしたのは2021年の「LEVEL 8」発表時でした。羽毛を中心に、関連する様々な要素の研究を進めています。

既存製品の分析と、新技術・新製品の開発

“いままで正しいと思ってやってきたことが本当に正解だったのか、答え合わせをする”。NANGA MOUNTAIN LABORATORY(ナンガマウンテンラボラトリー)は、そうした構想のもとに誕生しました。原点に立ち返り、マテリアルの組成を研究し直し、構造の持てる力を見つめ直すために。

NANGA

これまで25年以上にわたり“構造と羽毛の品質を組み合わせ、どの羽毛をどのくらい使用すれば、より良い製品になるか”というノウハウやテクノロジー、技術力を蓄積してきました。しかし、その蓄積はあくまで経験に基づく主観でしかありません。今後、世界と肩を並べるダウンメーカーへと成長するためには、より客観的な理論に基づくデータが必須です。

自社製品を現時点での最先端テクノロジーを用いて分析し、断熱効果や快適性を数値化。そして、新たな製品開発のため、過酷な使用条件を設定し、素材・構造・質量など高次元なレベルでの研究・開発を進めています。

データを具現化する職人との連携

NML研究チームの目指す開発品は、ほとんどの場合、製造工程が複雑化する傾向にあるため、製品化を達成するためには熟練職人との緊密な連携が欠かせません。

NANGA

例えば、「LEVEL8」を開発する際には、機能を維持しつつその複雑な工程を効率化するために、入念な意見交換を行いました。その際、職人からの提案によって予想以上の軽量化を達成できました。

NML初の製品は
スリーピングバッグの最高峰「LEVEL 8」

現在のNANGAプロダクトには、タウンカジュアルに適したアパレル製品も存在しますが、原点に立ち返るという観点から、スリーピングバッグの研究がファーストミッションとして選ばれました。

NANGA

そこから、可能な限りの研究を重ね、誕生したのがスリーピングバッグの最高峰「レベル 8」シリーズです。
「レベル 8」の誕生秘話など詳しい情報はこちらから。

NANGA

NMLの開発したテクノロジーを搭載

羽毛の封入量とチャンバー形状の研究により、同じ羽毛量でも保温性能が向上する設計・技術を開発。この独自の設計・技術は「レベル 8」に採用されています。

また、そこで得られた保温設計のノウハウは「レベル 7」や「オーロラライト ダウンジャケット ミカミ」などのダウンジャケット、「グッドスリーピング」の布団製品などにも活かされています。

以下では、NMLの研究によって開発されたテクノロジーを搭載した注目のプロダクトをご紹介します。

LEVEL8 -23 AURORA LIGHT

「LEVEL 8」

ダウンは生き物からいただいてきた素材。その価値を最大限に引き出すためテクノロジーを総動員し、NMLから誕生したスリーピングバッグの最高峰「レベル8」。現時点における究極のスリーピングバッグシリーズです。

LEVEL8 -23 AURORA LIGHT DETAIL
LEVEL8 -23 AURORA LIGHT DETAIL
通常モデルはファスナー位置が脇に設定されますが、LEVEL 8では胸寄りに設定。地面からの冷気侵入を軽減します。
LEVEL8 -23 AURORA LIGHT DETAIL
ショルダーウォーマー、ウエストチューブに加え、ファスナー裏にダブルドラフトチューブを設け、保温力が向上しました。
LEVEL8 -23 AURORA LIGHT DETAIL
背面を縦バッフルに設定することで、寝返りによるダウンの偏りを抑えることができます。
LEVEL8 -23 AURORA LIGHT DETAIL
通常モデルよりもフットボックスを大きく設定し、ダウンを多めに封入しました。これにより足元を冷えから守ります。
LEVEL7

「LEVEL 7」

最高峰のスリーピングバッグ「レベル 8」のノウハウを、ダウンジャケットに転用したのが「レベル 7」というウエアラブルスリーピングバッグシリーズ。つまりは、“着る寝袋”です。低山キャンプ向けの着る寝袋ではなく、行動が主ではない高所登山のベースキャンプや、極寒地でのクライミングをする際にビレイヤーが使用することを想定したアイテムとなっています。

LEVEL7 DIGNITY DOWN JACKET / PANTS DETAIL
LEVEL7 DIGNITY DOWN JACKET / PANTS  DETAIL
レベル7にはボックスキルトを採用し、生地に対して直角のマチを作る事でダウンのかさ高性、保温性を確保。腕を曲げた際にダウンが潰れないよう肘にも余裕を持たせました。
LEVEL7 DIGNITY DOWN JACKET / PANTS  DETAIL
ジャケットの内側は、体の形に沿うよう縦キルト構造を採っています。また内部でダウンが落下するのを防止するため、かさ高性の高いULDXダウンを用いました。
LEVEL7 DIGNITY DOWN JACKET / PANTS  DETAIL
ジャケットのフロントは、中心をずらしたオフセット構造と2重のファスナーで保温性を確保。止水ファスナーの内側に広めの前立て、相互方向にコイルファスナーを設けました。
LEVEL7 DIGNITY DOWN JACKET / PANTS  DETAIL
ビブスの稼動部はパネルの多い立体構造で、屈伸時にダウンが潰れにくいパターンを採用。シューズにかかる膝下には化繊中綿を用い、サイドにファスナーを設けました。
MINIMARHYTHM

「MINIMARHYTHM」

極薄かつ高強度の生地、無駄を削ぎ落とした構造を採用することにより、かつてないコンパクトさと軽さを実現した最軽量シリーズ。超撥水加工を施したUDD DXを封入することで、悪天候や多湿の環境下でも高いパフォーマンスを発揮します。「ミニマリスム」シリーズでは、スリーピングバッグとウエアの両方が展開されています。

MINIMARHYTHM ZERO DETAIL
MINIMARHYTHM ZERO DETAIL
上面は保温性を高めるため全面横バッフル。フードも頭に沿う立体設計となっています。
MINIMARHYTHM ZERO DETAIL
斜めに設けたオフセットファスナーが広い開口範囲を確保。足から肩までスムーズに入ります。
MINIMARHYTHM ZERO DETAIL
フットボックスを大きく設定することで、足元の自由度が増し、快適さも向上。
MINIMARHYTHM ZERO DETAIL
背面は細めの縦バッフルに設定し、寝返りによるダウンの偏りを抑制。保温力をキープします。
MIKAMI

「AURORA LIGHT」

オーロラライトダウンジャケットの新型「オーロラライト ダウンジャケット ミカミ」は、レベル7の構造理論を投入したメイドインジャパンモデル。寝袋に用いられるボックスキルト構造を部分的に採用し、保温性を向上させました。首元のベンチレーションなど、機能的で個性的なデザインは健在です。

DOWN WEAR
SLEEPING BAG