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MY JACKET vol.2

スポーツクライマー中村真緒が選んだ
毎日ちょうどいい一着

クライミングと共に生きるアスリート、中村真緒。
そのまっすぐな姿勢はナンガのものづくりと重なっている。

日々のクライミングと自分の身体に向き合いながら、必要な道具を選び、大切に使う。
壊れたら直し、なるべく長く使いたい。その哲学には静かで強い意志がある。

今回の「MY JACKET」では、中村真緒さんに
登り続ける理由や、日常に寄り添う一着とは何か、
そしてナンガというブランドへの信頼について、それぞれの思いを語っていただいた。

My first challenge
負けず嫌いが連れていった、最初の壁

クライミングとの出会いは、小学5年生の時に親に連れられて訪れたボルダリングジムだった。遊びのつもりで始めたはずが、姉に負けたくないという思いが次第に心に火をつけ、1年後には外岩に通うほど夢中になっていった。

高校1年生で競技デビューすると、全日本クライミングユース選手権で優勝し、日本代表として世界を転戦した。しかしその後の2年間は代表の座を離れることになる。悔しさと向き合い、自分を超えることだけに意識を向け続けた結果、再びトップへと戻ってきた。今の彼女は「難しいことに挑戦するのが好き」と笑う。その横顔には、揺るぎない強さが宿っている。

NANGANANGA

Climbing at the center of her life
生活の中心にあるクライミング

彼女は朝、会社へ向かい、昼からはジムへ向かう。週に5〜6日、ほとんど毎日のように登り続ける生活は、もはや特別なことではなく自然な日々のリズムになっている。「寝ることも大切で、時には10時間寝てしまうこともあります」と微笑むが、その休息も体調管理の一部として欠かせない。

クライミング以外のスポーツは怪我のリスクを避けるために控え、食事管理も徹底している。どれも“登り続ける”ために必要な選択であり、迷いや派手さとは無縁の、静かな決意がそこにある。シンプルな積み重ねほど難しく、限界に挑むスポーツだからこそ、そのストイックさが一層、鮮やかに映える。彼女の日々は、その証のように、淡々と前へ進み続けている。

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Choosing to use things longer
長く使うという選択

「お気に入りを長く使いたいんです」と彼女は言う。その言葉どおり、彼女のもの選びは驚くほど丁寧で、10年後も使っている姿を想像できるかどうかが、購入の基準になっている。Tシャツの刺繍ひとつとっても、少し手を加えてオンリーワンに仕上げるのが好きで、壊れたら直すのが当たり前という感覚も自然に身についている。破れた服は修理して使い、15年使い続けているトランクケースは「思い出があるから」と手入れしながら旅を続けてきた。

そんな彼女にとって、ナンガの持つ“修理して使い続ける文化”や、日本製に宿るクラフトマンシップへの共感は、ごく自然な流れだった。「日本製って聞くと、安心できるし、直して使える気がする」と彼女は笑い、その価値観はナンガが長年大切にしてきた“長く使うという選択”と重なっている。

NANGANANGA

Down and the winter morning scenery
ダウンと冬の朝の景色

ダウンに初めて袖を通した時、彼女は「360度、空気を溜め込んでいるようで、サイドまで暖かい」と表現し、軽さと包み込むような保温性が同時に立ち上がる感覚を伝えた。

寒さに敏感な冬の朝は、外気が肌を刺すように冷たく体温を奪っていく。このダウンは内部に空気の層を抱え込み、効率よく熱を守りながら外の冷気を遮ってくれる。また、軽い着心地で動きを妨げず、自然な歩幅を保つことができる。首元や手首の柔らかな肌触りは冬の外出に安心感を添え、通勤やボルダリングジム、ロッククライミングの岩場までの移動から日常の短い外出まで、毎日の様々なシーンに“ちょうどいい”機能が備えられている。

“毎日着たくなるダウン”という言葉のとおり、軽量性と保温性、そして着心地のバランスの整った一着が、冬の日々の外出を心地よく支えていく。

NANGANANGA
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Embracing a culture of long-lasting use
長く使うという文化とともに

「壊れたら、お店に持って行って修理したい」と話す彼女の言葉には、長く使うものを大切にしたいというまっすぐな思いがにじんでいた。直して使い、寿命を越えても手放さないものを選ぶ姿勢は、日本のものづくりへの信頼と、クラフトマンシップへの敬意から生まれている。

寝袋もダウンジャケットも、彼女にとっては日々を支える相棒だ。使い込むほどに体に馴染み、修理を重ねるたびに愛着が増していく。そうやって手をかけ続けることで、ナンガの製品は彼女だけのものになっていく。

NANGANANGA
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Profile

中村真緒 / Mao Nakamura
スポーツクライマー

2000年3月2日生まれ 157cm/東京都出身
小学校5年生の時に親に連れられてボルダリングジムへ。同競技に熱中しローカル大会に参戦。高校1年生で競技デビュー。日本クライミング界トップの野中生萌選手が、当時国体でのパートナーを探しており、中村が挙がり、国体東京代表を決める大会へ出場。東京代表の座を獲得。翌5月、鳥取で行われた第一回鳥取ユースB大会(年代別大会)で、全国的に無名だった中村が優勝を飾る。その後も、国際大会、国内大会共に優勝を経験。2020年10月に行われた日本のトップ選手が集まる「Top of theTop 2020」でも優勝を飾り、力を見せつけた。現在は日新火災海上保険にて勤務する傍ら、国内外の大会に参戦。ジャパンツアーでは4戦連続優勝を果たし、2024年のジャパンカップ出場。初優勝。2024年シーズンはワールドカップランキングで世界3位を達成。2024年度から日本代表に復帰。

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