
NANGA MOUNTAIN LABORATORYから
誕生した
スリーピングバッグの
最高峰モデルLEVEL 8

創業から積み重ねてきたテクノロジーを
NMLでは原点から見つめ直しました。

「いままで正しいと思ってやってきたことが本当に正解だったのか、答え合わせをする」。NANGA MOUNTAIN LABORATORY(ナンガマウンテンラボラトリー)はそうした構想のもとに誕生した自社研究機関です。原点に立ち返り、マテリアルの組成を研究し直し、構造の持てる力を見つめ直しはじめたのです。
現在のNANGAプロダクツにはタウンカジュアルに適したアパレルも存在しますが、原点に立ち返るというからには、NMLではまずスリーピングバッグの研究がファーストミッションでした。自社製品も含め、多くのスリーピングバッグの使用設定温度帯は、スイスにある試験機関ヨーロピアンノームでの検査の結果から設定されています。ヨーロピアンノームは全世界での基準にもなっているのです。一方で、人種が異なれば深部体温も異なるので、ヨーロッパ基準では日本人に必ずしも適合しないという面も当然あります。そこでNMLでは、開発研究のプロフェッショナルとタッグを組み、国内試験場などを駆使し、また経験豊富な冒険家などからもヒヤリングし、独自の研究を進めたのです。仮説を理論化し、実験をおこなってデータを採取。実験の中には、使用環境を北極や南極と設定し、極地ではどのような現象が起き、想定通りの結果を導き出せたかを検証する、などもあります。まさに答え合わせのような作業を繰り返し、素材や構造、それらの組み合わせと細部に至るまで研究を重ねたのです。
ダウンは生き物からいただいてきた素材。その価値を最大限に引き出すためテクノロジーを総動員し、NMLから誕生したファーストプロダクツとしてスリーピングバッグの最高峰モデルLEVEL 8が登場。現時点における、究極のスリーピングバッグに仕上がっています。
「これまでやってきた製品づくりは正しかったのか?」という問いにNMLが答えを出し、技術力に確信を持ちました。NMLではこれからも断熱における最先端の研究を続けます。

テクノロジーを集結し、
LEVEL 8が完成しました。
米軍にはMILスペックという規格があり、身体に着けるアイテムにはLEVEL 1からLEVEL 7までのレイヤリングシステムが設定されています。NANGAではさらにその外側をカバーするアイテムとして、スリーピングバッグをLEVEL 8と位置付けました。
一般的なスリーピングバッグの構造は、ハンバーガーに置き換えれば理解しやすいと思います。バンズが上下でハンバーグを挟むような感じ。バンズが寝袋本体で、ハンバーグが人です。しかしLEVEL 8では挟むだけではなく、間に適切量のダウンを封入した壁を設けているのが一つの特徴。従って立体的に立ち上がるようになっています。内部では寒流を防ぐ隔壁のようなウォーマーやチューブを設置。背面のダウンは移動して身体により密着するようなバッフルを採用。地面からの冷気を遠ざけるようファスナー位置も改め、これまでの構造とは一線を画します。スリーピングバッグは命に関わるアイテムなので、LEVEL 8は良い意味で温かすぎるほどの性能です。
「これまでやってきた製品づくりは正しかったのか?」という問いにNMLが答えを出し、技術力に確信を持ちました。NMLではこれからも断熱における最先端の研究を続けます。
TECHNOLOGY OF
LEVEL 8

ファスナー
従来のスリーピングバッグはファスナー位置がサイドに設定されていますが、LEVEL 8のファスナーは、胸よりの高い位置に設置。地面からの冷気侵入を軽減しています。

フットボックス
フットボックスを通常モデルより大きく設定し、ダウンを多めに封入しました。寝たときの足の向きによるダウンの潰れを軽減させることで足元の保温力が向上しました。

ダブルドラフトチューブ
ファスナー部は冷気が侵入してくるウィークポイント。ファスナー裏にダブルドラフトチューブを設けることで冷気を遮断。保温力が向上しました。

ショルダーウォーマー + ウエストチューブ
肩口にはショルダーウォーマー、腰のくびれた部位にはウエストチューブを設置。スリーピングバッグ内部で寒流を防ぐ隔壁となり、保温力が向上しました。

背面縦型ボックスキルト
従来モデルでは横方向だった背面のバッフルを縦バッフルに設定することで、寝返りによるダウンの偏りを抑えました。より身体に密着させることで保温力が向上しました。
LEVEL 8
-23 AURORA LIGHT
極寒を想定した
オーロラライト仕様の最高峰モデル
軽量かつ防水透湿性のある素材AURORA LIGHTを採用。またスリーピングバッグ本体の構造にも研究の手が及びました。今期初登場となるLEVEL 8シリーズの-23℃対応防水軽量モデルです。

LEVEL 8
-20 UDD BAG
軽量化を追求した
-20℃対応のハイスペックモデル
これまで蓄積した技術が数値化され、素材による寝心地への影響もデータ化に成功。主観が確信へと変わりました。超撥水加工ダウンUDD DXの真価も確認。こだわりが詰まったLEVEL 8シリーズの-20℃対応軽量モデルです。


DXの羽毛に超撥水加工を施した、高品質で高機能なダウンで、フィルパワーは770FP。羽毛と撥水剤の樹脂を分子レベルで結合し、細かな粒子の壁を作って水の侵入を防ぎます。「湿気を通すが、水を吸わない」最適なダウンです。

ディファレンシャルボックスキルト構造
NMLではダウンの質や封入量だけでなく、構造においても保温力のデータを収集。その結果、台形バッフル形状とディファレンシャルカットを組み合わせることで、ダウンに効率的な膨らみを実現させることがわかりました。NANGAで新たに採用したボックスキルト構造です。

NML
NANGAの新たなる挑戦。
研究機関NANGA MOUNTAIN LABORATORYを設立。
25年以上で培った技術力=「構造と羽毛の品質を組み合わせ、どの羽毛をどのくらい使用すれはよい製品になる」というノウハウを蓄積。しかしそれは経験に基づく主観でしかありません。今後、世界で肩を並べる総合アウトドアブランドになるためには、理論に基づくデータが必須。そこで研究機関NANGA MOUNTAIN LABORATORY(ナンガマウンテンラボラトリー)を設立。自社製品を現時点での最先端テクノロジーを用いて分析し、断熱効果や快適性を数値化。そして新たな製品作りのため過酷な使用条件を設定し、素材・構造・質量など、高次元なレベルで研究・開発を進めています。