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GOOD SLEEPING IN DAILY

大橋悠依 / コンディションを整える、眠りの設計

東京オリンピックで2つの金メダルを獲得し、日本競泳界を牽引してきた大橋悠依さん。幾多の苦難と成功を乗り越えた現役時代を経て、現在は水泳教室や講演などの普及活動に尽力する傍ら、大学院でスポーツ栄養学を専攻。自身の経験を未来のアスリートへ還元すべく、新たな道を歩みはじめている。

そんな彼女が、メンタルとフィジカルの両面での安定のために重視しているのが「睡眠」。NANGAの寝具『GOOD SLEEPING』を愛用する大橋さんに、自身の経験に基づいた睡眠の重要性や、引退後のライフスタイルについて話を聞いた。

自分自身と向き合ってきた選手人生

大橋悠依さんといえば、2021年の東京オリンピック競泳競技において、女子200m・400m個人メドレーで2冠を達成した日本屈指のトップスイマー。2024年に現役を引退し、現在は次世代へ水泳の魅力を伝える活動に注力している。

華々しい実績を持つ彼女だが、水泳をはじめたきっかけは、姉の通うスイミングスクールについて行ったこと。「最初は水泳が楽しいというより、友達に会えるのが嬉しくて通っていた」と語るように、そのスタートは意外にもマイペースなものであった。

「小学生のころから全国大会に出場するほどには頑張っていたのですが、そのころは予選までしか出られず、成績がすごくよい選手でもありませんでした。でも、中学生ぐらいになると、水泳自体に向上心が出てきて『あの選手の泳ぎが好きだな』とか『スクールで基準タイムの更新をしよう』と、明確な目標を立てて水泳にのめり込んでいきました」

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その過程で個人メドレーと出会い、徐々に頭角を現した大橋さん。中学3年生の時には、ジュニアオリンピックの女子200m個人メドレーで見事優勝。次々と目標をクリアしていくこの成功体験こそが、その後の競技人生を力強く牽引するモチベーションとなったという。

「さまざまな国際大会も経験し、メダルを獲ったり、日本新記録を更新したりしてきました。その中で常に意識してきたのは、自分の力を出し切ることです。特に東京オリンピックの時は、それまで4、5年やってきたことの集大成みたいなものだったので、本当に『金メダルを獲る』とかではなく、自分のベストを尽くすぞって気持ちでした」

競技者ではない大橋悠依としての現在

現在はイトマンスイミングスクールの特別コーチや、講演を通じて水泳の普及活動を行っている大橋さんだが、2025年には母校の大学院に入学。現役時代に貧血などに苦しんだ経験から栄養学を学びたいと、スポーツ栄養学の専門知識を追求している最中だという。

「アスリートが戦っていく上で、食事や睡眠はメンタルやコンディションに直結します。試合前にいつも通り眠れなかったり、海外で普段の食事が摂れなかったりする難しさは、私自身が身をもって経験してきました。だからこそ、まずは栄養学の視点から、アスリートがもっと自分の力を出せる環境作りのサポートができればと思って、今は研究をしているところなんです」

競泳に関しては、他のスポーツと比べてあまり食事制限はないものの、それでも脂っこいものを食べたりすると胃腸も疲れてしまう。現役時代はその分、身体に優しいものを食べるようにし、回復に焦点を置くことが多かったと大橋さんは語ります。

「今は現役の時ほど動かないので体型維持に苦労していますが、とはいえ食事を制限しすぎると生活が苦しくなってしまいます。毎日ササミばかりではエネルギー不足で元気が出なくなってしまいますし、食事は楽しみの一つですからね。だから今は『好きなものを食べるために動く』というゲーム感覚で楽しんでいます」

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現役時代に痛感した、睡眠の重要性

先日の冬季オリンピックでも寝具を持ち込む選手の姿が見られたように、アスリートにとっての睡眠は、パフォーマンスを大きく左右する重要な要素。大橋さんも現役時代は少しの音や光にも敏感になり、アイマスクや目元を温めるアイテムを活用して入眠環境を整えていたほど。その背景には、過去の苦い記憶が存在するという。

「はじめて世界選手権に出たのが、2017年の大学4年生の時なんですけど、最初は「早く泳ぎたいな」ぐらいの感じだったので、すごくよく寝れてパフォーマンスを発揮できて、200mで金メダルが取れて。それから5日後に400m個人メドレーがあったのですが、先のメダルがあったので、「もう一個取らなきゃ」とか、なんかそういうプレッシャーを勝手に作り出しちゃって、全然寝られなかったんですよ。それでメンタル的にも不安な気持ちのまま泳いで、結局4位で。その時、睡眠不足が身体だけでなく、メンタルにどれほど大きな影響を及ぼすかを痛感しました」

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アウトドア遊びとの接点はなかったものの、滋賀県出身の大橋さんにとって、NANGAは耳なじみのある地元企業。近年はウィメンズ展開も広がり、日常でも使いやすいブランドという印象も持っていたという。そんな彼女は現在、GOOD SLEEPINGを愛用中。今や大橋さんの休息時間を支える、欠かせない存在になっている。

「末端冷え性なので暖かさを重視しているのですが、はじめて使った時はびっくりしました。すごく軽いのに、朝まで本当に暖かくて。ふんわりと身体を包み込みながらも自然に寝返りが打てるので、ストレスなく朝までぐっすり眠れるんですよね」

大橋さんが愛用しているのは、ダウンデュベ・ダブルデラックス(トラペゾイド)。これはNANGA独自の台形キルト構造を採用し、襟元の縫製をなくすことで、首元にコールドスポットが発生しにくくしたもの。内側の羽毛には760FPを誇る高品質なホワイトダックダウン。国内の布団専用工場で丁寧に仕立てられた一枚だ。

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GOOD SLEEPINGと睡眠を見つめ直して

そうして日々GOOD SLEEPINGの布団に包まれる中で、彼女はNANGAのものづくりにアスリートの鍛錬に通ずるものを感じると話す。

「アスリートって、結果を残そうとするなら時間がかかるし、結局は日々を丁寧に積み重ねるしかないと思うんです。そういうところがNANGAの製品にも表れている気がして、すごく共感しています。また、私自身まだ道半ばなんですけど、いま学んでいるのは、アスリートがよりよいパフォーマンスを出すための方法。練習はもちろん大前提として、その土台を支える栄養や睡眠は、まだまだ深掘りできることがあると感じているんです」

2026年春からGOOD SLEEPINGのアンバサダーに就任することも決まっている大橋さん。「これからも、実体験に根差した知見を少しずつ育てていけたら」と微笑むその眼差しは、休むことさえ前へ進むための時間だと語っているよう。

元プロスイマー・大橋悠依。競技を卒業してもなお、その胸には消えることのない探究心の火が揺れている。

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大橋 悠依
おおはし ゆい/スイミングアスリート

1995年生まれ、滋賀県出身。
元競泳日本代表

2017年の世界選手権 女子200m個人メドレーで銀メダルを獲得して以来、国際大会で数々のメダルを獲得。2021年の東京オリンピックでは200m・400m個人メドレーで、日本女子競泳史上初となる同一大会での2冠を達成。2024年の現役引退後は、次世代への水泳普及活動や、大学院でのスポーツ栄養学の研究など、未来のアスリートを支える活動に情熱を注ぐ。