QUALITY PHILOSOPHY

最上の品質のために

NANGAのために供給される
河田フェザー製スパニッシュダウン

河田フェザー製スパニッシュダウン

ダウン製品専門ブランドとして立ち上げた当初から、ずっとNANGAにダウンを供給してきたのが「河田フェザー」です。同社は1891年創業の羽毛素材メーカーで、世界的にな羽毛の品質基準が定められていなかった頃から、独自の羽毛試験項目を設け、品質管理を徹底。30年もの間NANGA製品の品質を支え、日本屈指のダウンブランドになった今も、さらなる高みをともに目指しています。
NANGAが現在使用しているダックダウンは、河田フェザーと共同で契約した農場から得られる上質なスペイン産。環境や飼育期間に配慮して育てられた水鳥の原毛を輸入し、国内工場で築き上げた優れた技術で洗浄、精製という長い道のりを経て製品に封入されています。

01
Premium-Grade Cleanliness of Down

高水準のダウン清浄度

高品質なダウンは原毛の嵩高性だけではなく、清潔であることも条件。この両立ができてこそ保温性と放湿性を発揮するのです。原毛の状態では埃や垢などの不純物が含まれますが、それらのほとんどを取り除いて機能性を引き出すのが、日本最大規模を誇る河田フェザーの工場です。
水洗いの前に、原毛についた細かなゴミや酸化した脂肪分、砂などを取り除く除塵。超軟水と羽毛専用の洗剤を使い、大きなドラム式洗濯機で行う洗浄。140〜150℃という高温で一気に乾燥。そして冷却・除塵、選別されます。各工程で用いられる機械は河田フェザーオリジナルで、それぞれに一世紀以上の歴史の中で培われた独自の理論が息づいています。

そのなかでも特筆すべきなのは、複雑な水流で羽毛同士を擦り合わせて、羽毛を傷つけずにあらゆる汚れを除去する洗浄の工程。2回の洗浄、4回の濯ぎを行うことも、2000mmという高い洗浄度を実現している理由です。これはヨーロッパでの基準、アメリカや日本の業界が定める出荷基準の清浄度を遥かに超えたもの。だから河田フェザーが精製したダウンはクリーンでニオイもなく、羽毛本来の機能性を感じることができるのです。

02
Spanish Duck Down

育成環境にこだわったスペイン産ダウン

現在衣料産業で最も多く流通しているダウンは中国産のペキン種ですが、NANGA製品に使用されるダックダウンは、羽枝が多く小羽枝が長いスペイン産のムラード種。羽毛の密度が濃く、ダウンボールが大きいのが特徴です。
河田フェザーとNANGAが共同で契約している農場は、フランスとスペインの国境に位置するピレネー山脈の東側。朝晩の寒暖差が鳥たちをたくましく育て、食肉としても、その副産物である羽毛としても、高品質なものを得ることができます。また安定供給の面でも、渡り鳥の飛行ルートから外れているため、感染症のリスクが少ないというメリットもあります。

最新の設備と衛生的な環境、広大な土地での鳥たちの放牧。そして育成日数も圧倒的に長いことも、強く優れた品質のダウンを得られる秘訣です。というのも、主に中国産では飼育日数40日未満の若鳥から原毛を得ているのに対し、スペインでは世界で一割程度といわれている、80日以上の長期飼育を行っています。これによって反発力と嵩高の高い羽毛が育つというわけです。

03
Exceptional refining environment

類まれな精製環境

世界トップレベルの洗浄技術。高品質なスペイン産の原毛。それに加えて、NANGAのダウンをより高みに導いているのが、ダウン精製に適した伊勢平野の風土です。
河田フェザーが工場を構える三重県明和町では、国内屈指の降雨量を誇る大台ヶ原山地を水源とする、硬度3〜5mg/ℓの超軟水の地下水がとれます。同工場ではその豊富な地下水を羽毛の洗浄でふんだんに使用。純水に近く水の粒子が細かい超軟水は羽毛の隅々まで浸透して汚れを除去でき、さらに還元力(抗酸化力)も高いので、羽毛の傷んだ部分も修復してくれます。

一方で、伊勢平野は大台ケ原山地などで雨を降らせたあとの乾いた風が吹き付けるため、年間を通して雨が少なく非常に乾燥しやすい地域です。羽毛は乾燥すると細かい枝が開くという特徴があるので、この気候のおかげで、より多くの不純物を取り除くことができるのです。

河田フェザー株式会社
河田フェザー株式会社

1891年に創業、日本で初めてスキー&タウンユースのダウンウエアを製造した羽毛専業メーカー。高品質な原毛を国内外から厳選して仕入れ、国内の工場で洗浄・精製加工を行い、安心、安全、清潔な羽毛を提供する。1世紀以上にわたって羽毛と向き合い続けてきた結果、独自の技術やセオリーを確立。圧倒的な技術力で国内シェアナンバー1を誇る。現在は羽毛を循環資源として再利用するリサイクル事業も積極的に行なっている。