NANGA “QUALITY CONTROL” in VIETNAM
“ベトナム工場”への
生産拠点拡大がもたらす無限の可能性
“ベトナム工場”への生産拠点拡大を決めた背景と経緯、その結果として、
お客様にお届けできるメリット、その先に広がる新しい可能性とは。
生産拠点をなぜベトナムに移すのか?
その1これまでのNANGA
滋賀県・米原市にある自社工場では、20年以上にわたり、スリーピングバッグ、ダウンジャケットとダウン製品の生産を行なってきました。
アウトドアという過酷な環境下で使用するダウンアイテムを手掛けているため、品質と安全性を一番に追求してきました。ユーザーにとって最高の製品を提供することが、創業以来のポリシーです。
同時に、製品を通してさまざまなニーズに寄り添い、より多くのユーザーに満足していただくことも私たちの使命だと考えています。
私たちはダウンメーカーとして、エントリー層が手を出しやすいモデルからプロフェッショナルに愛される上位モデルまで、それぞれの製品にこだわり、丁寧にラインナップを拡充してきました。
従来のクオリティを保ちながらも、国内自社工場のリソースをよりハイパフォーマンスなモデルの生産・開発に注ぎたい。よりいっそうの品質向上と効率化を図りたい。そういった想いから、ダウン製品における生産体制のアップデートが検討されました。
その2生産拠点拡大の経緯
製品の生産において長い間「メイド・イン・ジャパン」にこだわってきた理由は、品質管理が行き届いた自社工場において、志を同じくする熟練の職人たちと一緒に製品を作りたいという思い、そして、日本国内で洗浄された安全で高品質な羽毛が安定して利用できるからです。
ブランドとして成長し、日本だけではなくグローバルでの展開も行うようになったことで急速に需要が増加し、国内での生産に限界を感じ始めました。そこで、私たちは、これまで通り自社工場での国内生産は続けつつも、さらなる一歩を踏み出すことに決めました。
ダウンジャケットの一部モデルを、ジャパンクオリティを保ちながらベトナム工場で生産を行うことで、ブランドの成長に活路を見出しました。
その3ベトナム工場について
ダウン製品の生産するベトナム工場「MEKO GARMENT JOINT STOCK COMPANY(メコ ガーメント ジョイント ストック カンパニー)」は、1988年に約200名の従業員と共に設立されました。
設立以来、設備投資を重ね、生産能力やキャパシティを拡大させ、現在の従業員数は約1300名に。近代的で高精度な縫製設備を有しています。
同社が設立された1988年は、私たちNANGAが寝袋作りをスタートさせた特別な年でもあります。なにか見えないご縁があるのかもしれません。
ベトナム工場では、設立以来“WARMING FOR YOU”をスローガンに製品を生産。
ダウン製品を身につけることで、身体上の暖かさのみならず、温かい気持ちや着用する人に幸せを提供することを目指し、丁寧なモノ作りを続けています。
その4国内生産以上の品質を確保
2019年の秋冬シーズンから、優れた技術を持つベトナム工場「MEKO GARMENT JOINT STOCK COMPANY(メコ ガーメント ジョイント ストック カンパニー)」に薄手のインナーダウンのみ製造を行なってきましたが、今後は同国での生産を強化。
NANGAが35年をかけて培ってきたノウハウをもとに、技術指導および設備投資を行い、主力モデルである「オーロラダウンシリーズ」および、一部モデルの生産ラインを構築しました。
ここまでは従来品とまったく同じマテリアル、「河田フェザー」で洗浄加工された羽毛、部材をすべて日本から手配することに加え、これまでと変わらぬ厳格な品質基準が設けられ遵守されるため、これまで通りの品質が確保されます。
その5資源の高騰に立ち向かう
新拠点ベトナムでの生産は、2024年から始まり、順次既存モデルも切り替えを行なっていきます。
2021年以降は複合的な要因により、資源が高騰する昨今でも、これまで通りの商品価格に抑えられるというのは大きなメリットとなるでしょう。
その6世界に誇る、滋賀の自社工場を進化させる
ベトナム工場へ生産拠点を移管する一方、滋賀県・米原市にある自社工場では、より挑戦的なモノ作りを行い、製品クオリティの底上げを目指します。
今後、国内の自社工場で生産を行うのは、主に「レベル8」や「ミニマリズム」といったナンガマウンテンラボラトリーの先端技術を落とし込んだハイエンドモデル。
さらなる品質向上に努め、個々の完成度をより一層高めていきます。
その7アフターケア・修理はこれまで通り継続
スリーピングバッグ、ダウンジャケットなどのダウン製品のアフターケアは、自社工場で継続していきますので、今後も安心してNANGAのダウン製品をご愛用ください。
今回の生産体制の見直しは、ブランドとしての先進性をより研ぎ澄ませていくために必要なネクストステップ。
国内の自社工場と新たな生産拠点における品質管理を徹底することで、お客様に満足していただける製品をお届けできると確信しています。